水虫なんて関係ないと思っているあなた!
実は、すでに水虫にかかっているかもしれません。
水虫は、白癬菌という真菌(カビの一種)が皮膚に感染することでおこる感染症です。
日本人の5人に1人は感染しているといわれています。
最近は、働く女性がふえていますが、中でも介護の仕事は要注意です。
管理人も介護職員の女性が水虫になってしまったと言う話しをよく聞きます。
入浴介助で水虫になってしまうことが多いようです。
また、水虫の再発率はとても高く、2人に1人は再発しているともいわれています。
治ったはずなのになぜ再発してしまうのでしょうか?
水虫の再発を予防するには?
なぜ水虫は治らないと言われるのでしょうか?
最も多い原因は、治ったと思って薬を塗るのをやめてしまうことだといわれています。
NHKのチョイスという番組でやっていたのですが、皮膚の表面が綺麗になったから治ったと思って治療をやめてしまうと皮膚の角質層の奥に残った白癬菌が活動を始めて再発してしまうということです。
水虫の治療法は
水虫の治療は基本的には塗り薬を使うことになります。
患部に薬を塗ると白癬菌をやっつけたり、活動を低下させ増殖を抑えることができます。
皮膚にはターンオーバーといって28日周期で皮膚表面の古い角質が剥がれ、新しい角質が生まれています。
通常は、皮膚に真菌などが進入してもターンオーバーで古い角質と共に体から追い出すことができます。
ところが、水虫菌はターンオーバーを上回るスピードで皮膚を侵食しているので、ターンオーバーで体の追い出すことができないのです。
薬を使うことで、白癬菌の侵食スピードが皮膚のターンオーバーのスピードを下回るようになります。すると、白癬菌を古い角質と一緒に外に追い出すことができるのです。
どのくらいの期間がかかるのか?
治ったと思っても、しばらく薬を付け続けることが大切といいます。
すべての白癬菌を皮膚のターンオーバーで外に追い出さないと完治したことになりません。
皮膚の表面がきれいになったとしても角質層の奥に白癬菌が潜んでいるかもしれません。
完全に治すには、治ったと思っても1ヶ月程度、薬を付け続けたほうがよいと思います。
正しい薬の塗り方は?
薬の塗り方にも注意点があります。
白癬菌はどこに潜んでいるかわかりませんから薬は広めに塗る必要があります。
手のひらに薬をたっぷりとって、足であれば指先や指の間などの症状のあるところ以外にも、足の裏や踵、くるぶしや足の甲全体に塗ることが大切だといいます。
その他の注意点
そもそも、本当に水虫なのか?
水虫の診断は皮膚科の専門医でないと難しいといいます。
患部の皮膚を採取して、顕微鏡で白癬菌がいるのを確認しないと確定診断できません。
水泡ができていても水虫ではない場合があります。
水虫かなと思ったら、まずは皮膚科を受診してみてもらいましょう。
毎日患部を洗う
水虫菌が角質層を溶かして皮膚の中に浸入するには24時間かかるといわれています。
患部に傷があったりすると12時間程度で侵入できてしまうこともあります。
水虫菌を皮膚に浸入させないためには、毎日患部を洗う事が大切です。
皮膚についた水虫菌を毎日洗い流しましょう。
患部を乾燥させる
水虫菌は高温多湿を好みます。
1日履き続けたブーツの中などは、高温多湿で水虫菌の繁殖に適しています。
水虫菌が繁殖しにくい環境をめざしましょう。
靴は2〜3足用意して毎日同じ靴を履かないようローテーションすると良いでしょう。
身だしなみに関する記事をこちらでも書いています。
まとめ
以前は水虫薬を作ったらノーベル賞ものだといわれていましたこともありました。それくらい治りにくい病気だったわけですね。
でも現在は治る病気になっています。
根気強く薬を塗り続け、皮膚のターンオーバーで水虫菌を外に追い出すことができれば完治させることも可能です。
治ったと思ってもしばらくは薬を塗り続けてくださいね。
根気強く治療を続けて完治を目指しましょう。