健康

足の血管が目立つ!青く浮き出てみえるのは?

投稿日:2017年4月30日 更新日:


ふくらはぎや太ももの血管が浮き出て見える方がいますよね。
浮き出た血管がコブのようになったり、曲がりくねっていたりすることはありませんか?

高齢者や女性に多いこの症状は下肢の静脈瘤かもしれません。

静脈瘤とはいったいどんな病気なのでしょうか?
管理人はお年寄りや女性と、関わることが多いので、脚のむくみや血管が浮き出て見える方を毎日見ています。

そこで今回は足のむくみや血管が浮き出て見える症状について色々と調べて勉強したことをまとめてみたいと思います。興味のある方、一緒に見ていきましょう。


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静脈瘤とは?

足の静脈に血液が溜まって足の表面にある静脈がコブのように膨らんだり細くくねくねと浮き出るようになる病気とテレビで兵庫医科大学の先生がおっしゃっていました。

下肢静脈瘤は良性の病気なのですが放っておくと、足に茶色い色素の沈着が起きたり潰瘍になることもあるそうです。

不快な症状とは?

動脈瘤になると様々な不快な症状が現れるといいます。

  • 足がむくむ
  • 足がだるい
  • 足が重い
  • 睡眠中の足のこむら返り

静脈瘤ができる場所は?

静脈瘤は脚のどこにできるのでしょうか?

下肢の静脈には皮膚の表面に近いところを通る表在静脈と深いところを通る深部静脈があります。

一般的な下肢静脈瘤は下肢の表面にある表在静脈に起こります。

脚の静脈は、心臓に向かって重力に逆らって血液を戻さなければなりません。

そこで、静脈には血液が下の方に下がってきてしまうのを防ぐため弁が付いています。
これを静脈弁といいます。

ところが、何らかの原因で静脈弁が閉まらなくなってしまうことがあります。

こうなると立っている時に血液が下の方に逆流して溜まってしまいます。

その結果、静脈が押し広げられてコブのように浮き上がったり、曲がりくねったりして血管が浮き出てしまいます。

静脈の弁が閉じなくなってしまう理由は分かっていないということですが、下肢静脈瘤を発症しやすい人というのは分かってきています。

  • 長時間の立ち仕事 
  • 妊娠•出産の経験がある
  • 高齢者
  • 家族に下肢静脈瘤がある人

これらに当てはまる人は静脈瘤ができやすいということになります。

長時間の立ち仕事をしていると静脈に血液が止まったままになり、心臓に血液が戻りにくいため静脈瘤ができやすくなるといわれています。

静脈瘤ができやすい職業は?

調理師、理容師、美容師、教師など、長時間立ち続ける仕事に多いようですね。

高齢者は、これまで立っていた時間の蓄積によって発症しやすいことがあるといわれています。

家族に下肢静脈瘤がある人にも発症しやすいといわれています。

静脈弁や血管の壁が弱く、下肢静脈瘤になりやすいということです。


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下肢静脈瘤の治療は?

脚がむくんだり、血管が浮き出たりして不快な症状が現れる下肢静脈瘤ですが、必ず治療が必要とは限らないといいます。

治療が検討される場合は?

  • 立っている時に瘤がある。 
  • 脚の表面に赤や青色をした細かな血管が不規則にみられる。
  • 脚に湿疹や潰瘍のある。
  • こむら返りが月に1回以上ある。
  • 夕方に脚のむくみやだるさが強い。

これらの症状があった場合に治療が検討されるといいます。

主な治療法は

下肢静脈瘤の治療法は主に圧迫療法と手術の2つがあります。

弾性ストッキング

弾性包帯

しかし、下肢静脈瘤が治るわけではないので、注意が必要です。
あくまで症状を軽減するのか治療法ということになります。

手術を検討する場合は?

もう一方の手術は、むくみ、皮膚炎、潰瘍など、うっ血症状がある場合に検討さされるといいます。

高い頻度で皮膚炎、潰瘍を起こす可能性があったり、強い痛みや極度に疲れやすいなどの症状がみられる場合に行われているといいます。

また、美容目的で行われることもあるといいます。

下肢静脈瘤は女性に多いということで、スカートを履いたとき脚の血管が浮き出て見えるのを気にされて医師に相談するケースが多いそうです。

下肢静脈瘤は命に関わる病気ではないのですが、美容の面でも手術が行われることがあります。

どんな手術があるのか?

手術は怖いと思う方もいるかもしれません。
実際はどんな風に行われるのでしょうか?

手術は、いくつかの種類があります。

  • 硬化療法 
  • 血管内焼灼術
  • 静脈抜去術
  • 高位結紮術
硬化療法

硬化療法は、硬化剤と呼ばれる薬を瘤のある静脈に注射して固めてしまう治療法です。

固めた血管は次第に吸収されてなくなってしまうんだそうです。
下肢の血管に注射をするだけなので10分程度で治療できて身体への負担も軽く、日帰りが可能なのも利点ですね。

注意点としては、あまり進行した静脈瘤に対しては治療効果が期待できないとのこと!

静脈抜去術

名前の通り、静脈瘤ができている静脈を抜き取る治療です。

脚の血液は心臓に戻る際、表在静脈を通らず、ほとんどが深部静脈を通るため、コブになった表在静脈を手術で取り除いても問題ないといいます。

注意点としては、全身麻酔をして行うため入院が必要になること。
レーザーや高周波の治療に比べて身体への負担が大きいことがあります。

高位結紮(けっさつ)術

高位結紮術は、逆流が起こっている静脈の脚の付け根などで縛ってしまうという手術です。

現在は他の治療法が開発されたためあまり行われていないそうです。

日常生活の注意

下肢静脈瘤は、下肢の静脈弁が壊れて血液を重力に逆らって心臓にうまく返せなくなる状態!

長時間の立ち仕事などで症状が強くなり、病気が進行を早めます。

足首の運動をしたり、足置きで足を高くするようにしたり、足のマッサージをしたり、足を高くして寝るのも効果的です。

日常生活のポイント
  • 立っている時間を短くする。 
  • 脚を少し高くして寝る。
  • 弾性ストッキングや弾性包帯を着用する。
  • 足のマッサージや運動をする。

適度な運動で血液の戻りをよくすることが大切です。

何科かを受診するのか?

脚のむくみや血管が浮き出て見えるなど、気になる症状が現れたら皮膚科や血管外科などを受診することをオススメします。

血管の病気についてはこちらでも記事を書いています。

まとめ

下肢静脈瘤は、下肢の静脈弁が壊れて血液を重力に逆らって心臓にうまく返せなくなる状態です。

ふくらはぎや太ももの血管が浮き出て見えたり、浮き出た血管がコブのようになったり、曲がりくねっていたりすることがあります。

高齢者や女性に多いといわれ、美容の面でも問題になっています。。

長時間の立ち仕事は症状を悪化させてしまいます。

足首の運動をしたり、足置きで足を高くするようにしたり、足のマッサージをしたり、足を高くして寝るのも効果的です。


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