数年前からスズメバチに刺される事故が多くなっていますね。
2017年7月22日の朝のニュースで、東京のあきる野市で起きた宿泊施設にお泊まり保育をしていた幼稚園児達23人が次々にスズメバチに刺された事件は記憶に新しいですよね。
記憶を遡ると2016年9月12日にも、岐阜県飛騨市で行われたマラソン大会に参加したランナーが次々とスズメバチに襲われ、115人のランナーが刺された事件がありましたね。
スズメバチは思ったより身近な所に巣を作ります。
そして蜂に刺されるとアレルギー反応を引き起こす危険があるといいます。
なかでも、重篤なアレルギー反応であるアナフィラキシーショックを起こした場合、命の危険もあるといいます。
蜂に刺されたら迅速な対応が不可欠なんですね。
管理人もこれらのニュースを見て、自分と大切な家族をスズメバチなどの危険生物から守るためにあれこれ調べてみました。
今回はキイロスズメバチに刺された時の対処法や予防法などについてお話していこうと思います。
キイロスズメバチに刺される前に予備知識として知っておいたほうが良いことをまとめておきますので一緒に見ていきましょう。
キイロスズメバチに刺されたら
キイロスズメバチに刺されることで起こるアナフィラキシーショックは、手当てが遅れると命の危険もあるため、迅速な対応が不可欠です。
スズメバチに刺されたときに、まず行わなければならないことはどんなことでしょうか?
刺されたときの対処法
スズメバチに刺されたときは、あわてず落ち着いて対処することが大切です。
対処法は以下の3つになります。
- 毒を取り除く
- 患部を冷やす
- 病院へ行く
それでは順番にみていきましょう。
1毒を取り除く
まずは、体内に残っている毒を速やかに吸い出さなくてはなりません。
少しでも早く体内の毒を少なくすることを考えましょう。
市販のポイゾンリムーバーという装置を使うと安全にスズメバチの毒を吸いだすことができます。
通販などで安いものだと1000円前後で売られていますので用意しておくと安心ですよね。
とくに、一度キイロスズメバチに刺されている方は2度目に刺されるとアナフィラキシーショックを起こす危険性が増すといわれています。
すぐに対処できるよう準備しておくと安心ですね。
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ポイズンリムーバーがなくても、水道水で患部を洗い流すだけでもOKです!
間違っても口で吸い出してはいけません。
これって意外とやってしまいそうですが、とても危険なので絶対にやってはいけないことなんですね。
キイロスズメバチの毒は水溶性なので、口に含むと唾液と一緒に体内に取り込んでしまう危険性があるといいます。
2患部を冷やす
刺された部位を、アイスノンや氷のうなどで冷やすと痛みや腫れをやわらげてくれます。
最近は刺された部分を温めるとよいという話をよく聞きます。
ネットで調べてみてもそういう書き込みを見かけますね。
これは、スズメバチの毒がたんぱく質性のもので、43℃以上の熱を加えると無害な物質に変化するため有効なんだとか!
ところが温める温度が熱すぎるとやけどをする恐れもあります。
また、温度が43℃より低いと効果がありません。
応急処置としては冷やすほうが安全で確実ではないかと思います。
3病院へ行く
スズメバチに刺されたら応急処置をして速やかに病院を受診しましょう。
病院は何科を受診したらいいのか?
スズメバチに刺されたら何科を受診したらよいのでしょうか?
基本的には皮膚のことなので大人は皮膚科を受診します。子供の場合は小児科でもOKです。
病院で症状を伝え、適切な薬を処方してもらいましょう。
痛みや腫れがひどい場合は、ステロイド剤や抗ヒスタミン剤が処方されるようです。
キイロスズメバチに刺されると、アナフィラキシーなどの強いアレルギー反応が出る場合があります。
キイロスズメバチに刺された後、気分が悪くなったり、全身に症状が現れたりしたら、手遅れになるといけません!
迷わずに救急車を呼びましょう!
アナフィラキシーとは
最も強いアレルギー反応がアナフィラキシーショックで、血圧が低下して、意識を失うこともあります。
命にかかわる危険な状態になるため、蜂に刺されて以下のような症状が現れたらアナフィラキシーを疑って、迷わずに救急車を呼びましょう。
医療機関によると、蜂の刺傷によるアナフィラキシーでは、刺されてから1時間以内に死亡する例も報告されています。
アナフィラキシーは全身に症状が現れます。少しでも症状が出た場合は、すみやかに病院を受診しましょう。下に行くほど、危険度が増します。
- 蕁麻疹や紅斑などの皮膚の症状
- 唇や舌が膨張し、呼吸困難になる
- 喘息などの呼吸器の症状
- 腹痛や吐き気、嘔吐、下痢などの消化器の症状
- 血管性浮腫、また、それによる上気道の浮腫が起こり呼吸困難や窒息が起こる
スズメバチに刺されて特に怖いのが2度目に刺されたときです。
スズメバチに刺された時、身体が蜂の毒を異物と認識して抗体が作られます。
そして2度目にスズメバチに刺された時、過剰反応がおこります。
約 10%が人にアナフィラキシーショックを起こすと言われています。
蜂の種類
何かと話題のキイロスズメバチですが、日本には約4000種類が蜂が生息しているといわれています。
随分多いですよね。
中でも私達がよく見かける蜂は、以下の3種類だと思います。
- ミツバチ
- アシナガバチ
- キイロスズメバチ
蜂の毒性は、ミツバチ(弱)<アシナガバチ(強)<スズメバチ(最強)と強くなっていきます。キイロスズメバチはもっとも毒性が最も強い部類に入りますので要注意ということになります。
アイドルグループのTOKIOが出演する人気のTV番組「ザ!鉄腕!DASH!!」で新宿のビルの屋上に日本ミツバチを呼び込むべく巣箱を作る企画をやっていますね。
本来ミツバチは人に危害を加えることは無いのですが、天敵のキイロスズメバチが巣に近づくと次々に襲い掛かり体を震わせて熱を発してキイロスズメバチを熱で殺してしまうんだとか^^;
スズメバチの特徴
スズメバチは攻撃性がとても強いといわれています。
とっくに注意が必要なのが夏から秋にかけてです。
働きバチが増える時期なので、遭遇する危険が高くなりそうですね。
蜂に刺される事故は、8月や9月に多く報告されています。冒頭で紹介したニュースも7月~9月に起こっています。
羽音が大きいのが特徴ですから蜂の飛ぶ音を聞いたら警戒したほうがよさそうですね^^;
まとめ
刺されたときは、あわてず落ち着いて対処することが大切です。
対処法は以下の3つになります。
- 毒を取り除く
- 患部を冷やす
- 病院へ行く
病院は大人であれば皮膚科を受診しましょう。
子供は小児科でも大丈夫です。
以下のような症状が出た場合はアナフィラキシーが疑われます。
危険と判断した場合は救急車を呼びましょう!
- 蕁麻疹や紅斑などの皮膚の症状
- 唇や舌が膨張し、呼吸困難になる
- 喘息などの呼吸器の症状
- 腹痛や吐き気、嘔吐、下痢などの消化器の症状
- 血管性浮腫、また、それによる上気道の浮腫が起こり呼吸困難や窒息が起こる
下に行くほど、危険度が増します。
少しでも症状が出た場合は、すみやかに病院を受診しましょう。
そして、危険と判断した場合はすぐに救急車を呼んでください!